ひでちよ日記 テニプリエロバトンお誘い編(乾) 忍者ブログ
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 さて、テレスペ休暇を取った私は今日はお休みです。
世界一無駄な4連休だなと家人からは言われていますが、いやいやめちゃくちゃ充実の休みです。
だって、今日はモアプリも届き、清志郎のスペースシャワーTVの新作DVDも届き、やること一杯。
朝からずっと日テレをつけ、テレスペの予告が流れるたびに自分のテンションを上げることにも余念なし。
夜はカロリー摂取する予定なので、昼の内にジムで運動もすませた。
あっというまの一日です。
学園祭の攻略の一覧をプリントアウトもしたし、あとは誰にモアプリ処女を捧げるかを決定するのみ。
まだ誰から始めるかきめてない。PSのは赤澤先輩が一番最初で、それはすごくいい思い出なんです(というか、4人しか攻略しおえてないんですけど)。
だから、モアプリも誰が最初が重要! これはじっくり考える必要があるので、テレスペが終って落ち着いてから考えます。
そんなテレスペ休暇、もえごとの雑事で忙しいですが、そこは大人の社会人たる私、エロバトンもきちんとやる! 大人だからね!

■お誘い編
1:「…帰さない」あなたの手首をつかみ一言、手塚。
2:「なぁ…いいだろ?」顔が近いよ!!そんな目で見ないでくれ宍戸。
3:「ダメかな?」爽やかに直球的な佐伯。
4:「君のデータを取らせてくれないか?」どんな誘い文句だよ!!とツッコミたくなる乾。

手塚、かっこいい……! クラクラしてしまいますことよ!
ストレートな宍戸さんや佐伯も捨て難いのですが、ここはやっぱり乾!
乾ストとしては乾を選ばずにはおれぬ!
そして乾ストとしては、このシチュから細分化するパターンより選択せねばならない……ッ!
つまり、
①この台詞に自信まんまんな乾
②若干テンパッてていっぱいいっぱいで、こんな台詞しか出ない乾
③やや狙ってツッコミ待ちな乾
そしてそれに対しお相手も、ドン引きかツッコミ体質かメロメロか、その組み合わせによる数パターン! 更に、乾の眼鏡の有無などもオプションで考慮すると、もう乾には無限の可能性が!
乾と結婚するしかない! 
鼻息あらく、乾のお誘い編、つづきから!


 「ハードディスクのパーテーションを区切って、データはこっちに入れておくといい」
乾の言葉は私の耳を通過するだけ。
ハイハイ、なんでもそのとおりにやっちゃってください。
ここは乾の部屋。
ノーパソのOSをバージョンアップするの面倒くさいなあ、なんて学校で話したら、乾がやってくれることになったのだ。
尚、私と乾は別につきあってるってわけじゃない。
わけじゃないけど……。
私はPCに向かう真剣な顔の乾の横顔をちらりと見た。
たぶん、私たち、結構いい感じなんじゃないかと思ってる。私としてはね。
わりと仲はいいし、何度か一緒に帰ったことがある。ちょっとふざけて手をつないだこともある。
「デフラグもしておいた方がいいな」
脇目も振らずキーボードを叩き続ける彼を見つめることをやめて、私は彼の部屋を改めて見渡した。散らかってはいないけど、いかにも男の子の部屋って感じだ。
壁にはいろんなメモが貼付けてある。乾らしい。
乾らしい、か。
乾って、わかるようでわからない。
私たちは仲がいいっていうのも、もしかしたら私の勘違い? と思うこともある。
だって、乾って、ほんと誰にでも人当たりがいい。
頭がよくて親切で頼りになるタイプのくせに、いじられキャラでさ。女子ともよく話す。
話題も豊富だし、クラスのたいがいの女子は乾と話した事があると思う。結構おしゃべりだし。
今、私がうだうだ考えてる時もね、乾、しゃべりっぱなし。
Cドライブがどーたらこーたらとか。
もしかしたら、こうやって女子を部屋に招くことも、乾にとっては珍しいことでもないのかも。
「……おい、聞いてるか?」
乾の低い声が私の意識を現実に戻した。
「え? ああ、ごめん、聞いてなかった。もうよくわかんないしさ、とりあえず今まで通りに使えてデータが消えてなかったらいいんだ。たいしたことに使わないし。ネットして、レポート書いて、お小遣い帳つけて、ダイエット記録つけるくらいだもん」
乾は私を見て、緩く笑った。
乾はすごく話しやすいしツッコみやすいタイプなのに、よくよく見ると大人っぽくてかっこいい。
「大丈夫、データはちゃんと今までと同じフォルダに入ってるし、消えてないよ」
「ありがと、助かった! ちゃんとソフトについて来たマニュアル見てやれば簡単なのかもしんないけどさ、なんか心配なんだよねー、データ消えちゃったりしないかとか」
乾は私のPCの電源を落とす。
乾って。
私とのこと、どう思ってるのかなあ。
私は、結構仲良しだと思ってるんだけど、こういうの、乾は他の女の子とするのと同じ程度のつきあい?
前に手をつないだのも?
「……聞いてるのか?」
気がつくと、また乾が何か言ってたみたい。
「えっ? ごめん、ちょっとぼーっとしてた。何て? 何か上手くシャットダウンできなかった?」
「こっちの作業は終ったよ。……今度は君のデータを取らせてくれないか?」
私は目を丸くして、眼鏡のブリッジを指で押さえるしぐさの彼をじっと見つめる。
乾の口元には、いつもの穏やかで大人っぽい微笑みが浮かんでいた。
彼の言葉を頭の中で反芻して、問い返す。
「えーと、もう一度言ってもらえる?」
「……君のデータを取らせてくれないか?」
乾は同じ言葉を繰り返す。緩い笑みを浮かべていた口元がきゅっと閉じられた。
「……あの、もう一度……」
「君の……データを取らせて、く
れないか……」
今度はその眉毛がハの字に下がってきた。
「……いや、すまない。聞かなかったことにしてくれ」
「いやいやいや、聞いてるって!」
私はあわてて乾の上着の袖を引っぱった。
「ごめん、ちょっと聞き間違いか、何か勘違いだったかなーって思っちゃって」
「……いいんだ。俺は自分のキャラをもふまえた上で、かなり気の利いた上手い事を言ったつもりだったんだが、盛大に外してしまったようだな」
乾の意気消沈ぶりは相当なものだった。
「乾ったら! そんなことないよ! 私も、男の子からそんなこと言われたことないから、自分の耳を疑っちゃって……」
言いながら、今になってなんだかおかしくなってしまう。
だって普通言わないよねー、『君のデータを取らせてくれないか?』なんて。
でも、さっき乾が何度も言ってくれたその言葉、実は結構胸にぐっとくる。
「……こんな大事な場面でスベってしまうとは、俺はダメだな……」
彼の落ち込みっぷりは変わらず。
「スベってないって! データ、いくらでも取っていから!ね?」
そう言うと、乾はようやく顔を上げた。
「……いいのか?」
「うん、乾、データ取るの得意でしょう?」
そこまで言って私ははたと我に返る。
「……ところで念のため聞くけど、私のデータを取るってどうやって取るの?」
乾の口元は緩い笑みを取り戻して、そして彼はその長い指でそっと眼鏡を外した。
「……それは、口では言えないな」
 「デ、データ取るのに眼鏡いらないの?」
「データを取るっていうのは、視覚だけに頼るものではないんだよ」
彼の低い声がぐっと近づいた。
指が私の手に触れる。
前に一度だけ触れた事のあるその指、今日はやけに熱い。
その熱い指が、私のデータ収集に大活躍することは間違いないだろう。
オーバーヒートしそうな熱が近づくのを感じながら、私はぎゅっと目を閉じた。


これが私のデータマン。
新テニでは不動のいじられキャラとしての地位を築いた乾ですが、かっこよくて大好きです。

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