恋はサンパウロで

ジャッカル番外「恋はサンパウロで」　あとがき・解説

日記でも触れたように、20.5のジャッカルの家族背景が非常にミステリアスで、彼の生育歴を考察する事も兼ねて妄想してみた話です。
彼の父母がどうやって出会ったか、彼の「現在無職」という父は何者なのか？
桑原家の家計は苦しいのかどうなのか？
などと、いらぬお世話の一作です（笑）。

ちなみに舞台になっている、ジャッカル母の故郷はブラジル東部、関係ないけど一時期黄熱病が流行った地区に近いですね。
実際に宝石の産地で有名なところです。
ただ、作中の宝石の流通ルートに関しては、完全にフィクションです。
ミャンマーなどは、有名なルビーの産地は、その流通を完全に国家が仕切って、産出する地区は一般人は立ち入り禁止となるくらいの流通の厳しさだそうですが（しかし現地人が路上で観光客に石を売ったりもしてる）、ブラジルではそのような事はないと思います。
今回は、ミャンマーなどでの宝石流通を参考にして書いていましたので、申し訳ありませんがその点ご了承を。

タイトルは、大野雄二氏「恋はサンパウロ」からいただいています。ルパン三世のサントラの曲で、インストゥルメンタルのごきげんなナンバーです。

ちなみに、ジャッカル父母が再び落ち合うのがなぜサンパウロかというと、ブラジルでもサンパウロはもっとも日系が多い地域だそうなので、ジャッカル父がいたのはサンパウロが妥当かと思ったからという、そんだけのことです。

そんで、ジャッカル家の家計はどうなのか？
実はジャッカル父がヤマ師時代に当てた貯蓄が結構あるのだが、
「ジャッカルが大学行ったり、テニスであちこち行ったりものいりだから！」
と母がしまり屋なのだ、という感じだろうと想定しています（笑）。